本当に猫背が原因で、腰痛になってしまうのか?
猫背とは?
猫背とは、猫のように背骨が丸まっている姿勢のことを指します。人の背骨は、もともと自然なS字カーブを描いていて、上から頸椎、胸椎、腰椎、仙椎に分かれています。そのうち、胸椎の背骨側が極端に丸まっているのが、猫背の状態となります。鏡に映っている自分の姿を見た時、肩よりもあごが突き出ていたり、背
中が丸まっていたりしたら、猫背の状態といえます。猫背の状態が進行してしまうと、S字カーブがなくなり、背骨全体が丸まる状態で固定化されてしまいます。こうなると肩も内に巻くような形となってしまい、ひと目でバランスがくずれた姿勢であることがわかります。
なぜ猫背になるのか?
最近、長時間パソコンやゲームのやりすぎで、猫背になる人が増えています。なかでも現代人に多いのが、“スマホ猫背”。スマホを使っていると、スマホ画面に顔を近づけ、首が前に出て猫背になりやすくなります。首が前に出て、頸椎がまっすぐになることをストレートネック(スマホ首)といいます。スマホ画面をのぞき込むように見るほど、肩まで内側に巻き込まれ、猫背の状態がどんどんひどくなります。
座ってスマホを見ている場合も、腰や背中が丸まり、上半身のバランスがくずれやすくなります。スマホと猫背によるダメージで、今、年齢に関係なく疲労を感じやすくなっている人が増えています。
猫背で肩こりになる理由
背骨が丸まり、顎が前に出た姿勢では、頭の重みが首や肩に直接かかることになります。すると、首や肩の筋肉に負担がかかり、筋肉が硬くなってしまい、首や肩が気になる原因となります。また、この状態が続くと、首や肩のトラブルも起きやすくなります。
さらに腰痛の原因にもなってしまいます
背骨が丸まり姿勢がくずれると、上半身の重心にズレが生じてしまうため、腰の負担を感じやすくなります。本来なら、上半身は背骨や肩、お腹の筋力で支えられるはずなのが、腰だけに極端に負荷がかかるので、腰への負担を感じやすくなります。この状態が続くと、腹筋や背筋がいっそう弱まり、正しい姿勢が保てずに腰への負担が悪化することになります。慢性的に腰の悩みを抱えている人は、座っている時に自分がどんな姿勢になっているか確認してみましょう。
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